翌日、3時半起きにも関わらず、子どもたちはわりとすっきり全員起きてくれた。運転を友人に任せ、まだ真っ暗な道を神戸港に向かう。初めての小豆島、初めてのフェリー乗船に気持ちが高まる。子どもたちも興奮しているのか後部座席で賑やかにしている。
神戸港に着き、いよいよフェリー乗船。すべて手配してくれた友人に感謝しつつ、初めてのフェリーの船内を探索。ごろんと寝転がれる畳敷きの空間があったり、子どもルームがあったり、女性専用ルームがあったり、海を眺めながらゆったりくつろげる椅子のシートがあったり、思っていたよりもずっと広々した空間に嬉しくなる。長女は女性専用ルームの漫画本の棚にウキウキ!次女はおとなーしく椅子に座って飴を舐めている。姉妹だけど全然性格の違う2人。
私はというと友人とおしゃべりしたり本を読んだり、デッキにでて景色を撮ったりしながら3時間の乗船時間を過ごす。フェリーでの移動時間は久しぶりの旅気分を大いに盛り上げてくれた。
小豆島についてからは、まず友人が海に連れていってくれた。私が小さい頃に時々遊びにいった千葉の海とは違って、砂浜も水もとてもきれい。子どもたちは水着に着替え、波打ち際で遊んだり、貝を拾ったり。生後8ヶ月の赤ちゃんをおんぶしていた私は、なるべく日に焼けないようにしつつ、楽しそうに遊ぶ子どもたちを、目を細めて見ていた。その後、エンジェルロードという、干潮のときにだけ通れる道がある海岸にも足を伸ばしたり、ちょうど会期中であった瀬戸内芸術祭のスポットに立ち寄ったりと、大人も子供も小豆島の街を楽しんだ。途中で休憩した「minori ジェラート」でのジェラートの美味しかったこと。こちらは友人が事前に調べておいてくれて、ぜひ行きたいと願っていた、小豆島さんのフルーツなどを使ったジェラートのお店。母たちは魅力的なフルーツのジェラートを選んだけれど、子どもたちはみな、そろってチョコレートなのに、母たちは苦笑い…。
チェックイン時間になり、ホテルに着く。ホテルは「 ベイリゾートホテル小豆島」。オーシャンビューの客室と、オリーブバイキングを楽しみに選んだホテル。子どもたちは着くなり早速「野球盤」を借りて夢中になってやっている。その間、私と友人はほっと一息。部屋に「せとうち暮らし」という雑誌が置かれていて手に取る。東京の本屋で前に見つけて一冊買ったことがあり、可愛らしいデザインや瀬戸内の魅力的なお店や文化を紹介する内容が気に入っていたので、ここで読めるのは嬉しかった。
野球盤に夢中のこどもたち |
部屋で遊び飽きた子どもたち、今度はホテルのプールへ。もちろん子どもたちだけでは行かせられないので、親もついていく。はあ、結局子連れの旅行なんて、子どもサービスだよね…とつぶやきながら、子どもたちを追いかける私たち。結局、このプールがとても気に入った子どもたちは、翌日もほぼプールで過ごすことになるのである。
海が見える気持ちのよいプール。水着を持ってくればよかったと少し後悔。 |
そして夕飯は、小豆島の名産、オリーブや醤油、そうめんなどが並び、海の幸もとても美味しそう。しかし、大人2人に子供5人を連れての食事は、それはそれは騒がしいもので…。しかし私は、この夕飯がとても美味しく満足し、それだけでも、このホテルを選んで良かったなあと思ったのだ。バイキングはだいたいどこで食べても似たようなメニューだけれど、やはり小豆島ならではのメニューを食べられたのが、非常に満足度が高かった。願わくば、大人だけでいつかゆっくり…。
お腹もすっかり満たされ、交代でお風呂に入り、部屋でほっと一息……というわけにはなかなか行かないくらい、子どもたちはずっと騒がしかったけれど、それでもこの日一日で、小豆島をたっぷりと味わったくらい、朝から晩まで、もりだくさんの一日だったなあと思いながら眠りについた。